瑠璃寺について
~ 開基900年の古刹 ~
平安時代の天永3年(1112年)比叡山竹林院の観誉僧都が東国教化のため、この地に来て、仁王山の間ノ洞の樹間に出現した薬師如来に感動したのが創建の始まりと伝わっています。薬師瑠璃光如来三尊佛(国重要文化財)を本尊とする瑠璃寺と、その守護神である日吉神社(比叡山の麓にある日吉大社から分社)が、同じ敷地内に存在する神仏混淆(しんぶつこんこう)の寺です。
1,197年(建久3年)には源頼朝公の祈願所、その後も上杉謙信公戦勝祈願の寺、武田信玄公仏道修行の寺、徳川家御加護の寺としても知られています。
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本尊 薬師瑠璃光如来
脇侍の日光・月光菩薩を含む三尊像が重要文化財に指定されている。平安後期の仏師 定朝の特徴がうかがえる。色の塗り残しや、木の節の処理などが未完成で、ご神木から仏が現われる姿を表現した、神仏混淆を象徴する仏様である。
当初は秘仏で60年に一度しか、御開帳がされなかった。 -
薬師猫神様
蚕をねずみから守ってくれる猫は、「養蚕の神様」として祀られていました。重要文化財に指定されて、なかなか拝観できない御本尊に代わり、『薬師猫神』として、皆様をお迎えしています。(瑠璃の里会館内)
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大島山の獅子舞
飯田下伊那にある50団体の屋台獅子の源流が、瑠璃寺に伝わる「大島山の獅子舞」です。
舞楽系屋台獅子として、長野県の無形民俗文化財に指定されています。
日吉神社のお使い『神猿(まさる)』や、善悪不二の象徴の『鬼』、獅子を曳く『宇天王』が登場します。
年一回、四月第二の土日に奉納されます。 -
陵王の舞
長らく途絶えていた「陵王の舞」を、2012年開基900年を記念して、復活を遂げました。
獅子が舞う前に、その場を清める役目として、陵王の舞が奉納されます。 -
源頼朝公寄進の枝垂れ桜
瑠璃寺の記録に残されてる 『源頼朝公寄進し3本の桜』 のうちの一本。他に、瑠璃の里会館横と山門右の鐘楼横の「地主桜」がある。
いずれも、代替わりをして現在に至る。 -
瑠璃寺 本堂(薬師堂)
来迎柱など室町の建築様式を残し、向拝の木鼻(唐獅子・象)、篭作りの手挟みなど18世紀前期の技法が先取りされるなどの特徴がある。設計仕様書、入札木材積算書等の資料が残っている点も貴重である。
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副住職 みゃぁ坊
神出鬼没の副住職。就任して7年目になる。密かに住職の座を狙っている。シャイなので、人前に出るのは苦手。副住職に会えた人は幸運を手にできる(たぶん)。
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瑠璃の里会館 館長
接客は一切お断りの館長。
運動能力が非常に高く、鳥・ネズミ・モグラ・トカゲ・ヘビを捕まえるのが得意。会館の屋根、山門の上などから境内を見守っている。
館長に触れることができれば、宝くじが当たるかもしれないくらいレアな事。